グノシル Executive Interview Session
松下さん/マーケティングソリューション事業本部 本部長 兼 メディア事業本部 副本部長
こんにちは、人事の小嶋です。Gunosyの行動指針『Gunosy Pride』の現場における浸透度合いを探るインタビュー企画。第3回目の今回はマーケティングソリューション事業本部の本部長を務めると同時にメディア事業本部の副本部長も兼務されている松下さんに迫ります。この半年間を振り返り、組織をどう変化させてきたか、またこれからどんな組織を目指していくのか。Gunosy Prideを絡めながらお話を伺いました。
三方よしは議論や意思決定における大前提
-入社されて一年半が経ちますが、直近半年を振り返るとどんな変化がありますか?
この半年でいえばセールス活動におけるKPIを整えた、ということが大きいですね。Gunosyはもともとデータ分析が得意な会社です。エンジニアに協力してもらうことで組織の持つケイパビリティを活かしつつ、KPIの整備に取り組んできました。
とにかく可視化を徹底し、KPIを通じて「いまやるべきことはなにか」と「優先順位はどうあるべきか」を定量的に捉えています。すると当然ですが課題が明確に浮かびあがってくる。その中には営業組織だけでは解決できないものも見えてくるわけです。
-他部署との連携という動きにつながるわけですか
そうなんです。最近ではセールスのメンバーがプロダクトの改善についても積極的にアイデアをだし、アクションを起こしてくれるようになってきました。すでにある広告商品をどう売るかという営業の専門領域にとどまらず、広告主やユーザーのためにプロダクトそのものを変えていくというところまでプロアクティブに行動する体制ができあがりつつあります。
-かなりポジティブな変化ですね
ここで大切なのがGunosy Prideの『三方よし』です。当然ですが現時点での広告商品が広告主やユーザーにとって永遠に最適であり続けることなんて、ないんですよね。常に市場は変化していますし、テクノロジーを中心に人も社会もどんどん変わっていくものです。
だからこそ私たちマーケティングソリューション部門も『三方よし』の視点を持ちながら、現状の広告商品を売るだけでなくプロダクトそのものに変化を加えていく必要がある。その際に活きてくるのがKPIによって可視化されたセールス活動なんです。半年かけて整備した成果が出てくるのはまさにこれからだと期待しています。
-ますますテクノロジー部門との協働が活性化しそうです
もともとGunosyは縦割りで分断される組織ではないので、そこは良い意味でのぶつかり合いができていますね。セールスとエンジニアが一体となってプロダクトを磨き続けています。
最前線の営業メンバーが顧客ニーズを感度良く仕入れてくる。しかしそれはあくまでも仮説にすぎない。だからその仮説をもとにエンジニアがデータ分析で肉付けしていく。優先順位に関する意見の相違はあれど、そもそものやるかやらないかについてはデータやシナリオに裏付けられているのでお互いの共感は得られていると感じています。
本質をブラさずにプロダクトを磨き続ける百年クオリティ
-マーケティングソリューション部門が顧客に提供できる価値というものは何でしょうか?
Gunosyのミッションは「情報を世界中の人に最適に届ける」です。これをマーケティングソリューション部門に当てはめると「広告という情報を最適に届ける」となります。それを踏まえてお話しすると、たとえ世の中の変化によって広告という情報の届け方が変わったとしても「最適に届ける」という本質は変わらない、ということになるかと。
いたずらに流行に乗るのではなくGunosyとして届けるべき情報とその届け方はどうあるべきかを常に考え続ける。そして世の中の変化にあわせながらも本質は決してブラさずに、プロダクトを磨き続ける。このスタンスこそ顧客への提供価値であり『百年クオリティ』を体現することに他ならないと思います。
-なるほど、顧客への提供価値=『百年クオリティ』であると
一方でセールスとして大切にすべきは冒頭でもお話しした通り『三方よし』です。単純な話、広告を限られたスペースの中に数多く出せば売上は上がります。だけど短期的に儲けることだけが商売ではありませんからね。
たとえばメディアそのものを伸ばすのであればどういう記事を出せばDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)が上がるか、みんなが読んでくれるかということが基本的な指標になります。でも広告の場合は出し方によっては広告主にとってもユーザーにとっても双方にマイナスとなるケースもある。
売上はいいけどDAUが落ちたり、リテンションレート(継続率)やクリック率が下がるのでは本末転倒です。そこのバランスはかなり重要な論点になりますね。三方みんなにとって良い施策なのかを重視しながら、定量的なデータ分析をもとにディスカッションを行っています。
一人ひとりの生産性を高めて筋肉質な組織をつくる
-松下さんは事業を通じてどんな機会を社員に提供したいと考えてますか?
創業から10年が経過して、プロダクトはかなり磨き込まれてきたと思います。ただ市場において我々はまだまだトップに挑むチャレンジャー。組織としても個人としてもまだまだやるべきことがある。これからはがむしゃらに、闇雲にチャレンジするのではなく、生産性を高めるべきだと考えています。
-生産性、ですか
事業成長のためにプロダクトを磨き続けたとしても、組織の生産性が低い状態では大きな利益を生みだせません。生産性を高めるとは社員一人ひとりのパフォーマンスを上げるということ。そのパフォーマンスの高さが事業に直結するわけです。
先ほども言いましたが闇雲に行動するのではなく、いまやることを見極める。その判断に必要な定量的な分析力やそれに基づく判断力こそGunosyの最大の強み。これは他社に絶対に負けません。社員はその会社の強みをフルに活かして自己の成長を実現できるということになります。
-それこそが社員への機会提供である、と
この環境を積極的に活用してもらって自ら成長し、パフォーマンスを上げて事業に貢献しつつ、自己実現につなげてほしいですね。今期のコーポレートスローガンは「見極める、速くやる」です。まさにやるべきことを見極めて生産性の高い組織、筋肉質な組織に進化させることが社員への成長機会を増やすことにつながると思っています。
-これからジョインする方にも同じことがいえそうですね
プロフェッショナルとして採用する以上、組織や事業における様々な課題の中から優先的に取り組むべきものは何か、そして結果として得られる機会は何なのかを客観的に見抜いて考えられる人がいいなと思っています。それが市場の環境の変化を捉えることにも通じるかと。
『百年クオリティ』で言うところの「これでいい、ではなく、これがいい」ですね。変化や進化をキャッチアップして良いものを常に追い続け、プロダクトを磨き続ける。そういう組織でありたいですし、新しく仲間入りする人にも等しく成長できる機会を提供していきたいです。
-本日はありがとうございました!
松下さん/マーケティングソリューション事業本部 本部長 兼 メディア事業本部 副本部長
大学卒業後、NTT東日本に新卒入社。エンジニアとしてキャリアをスタートした後、サービス開発部門へ。その後、テレビ朝日にて一貫してインターネットサービスの企画・開発・運営に携わる。2022年4月、Gunosyにジョイン。2022年9月よりマーケティングソリューション事業本部本部長。2023年6月からはメディア事業本部副本部長も兼任する。
※松下さんの過去記事はこちら!
皆の頑張りがダイレクトに経営成績に反映されるスピード感とダイナミズムを求めて
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