生成AI LLM OpenAI DX 業務効率化 ウデキキ Gunosy デジタルトランスフォーメーション 開発秘話 裏話 大規模言語モデル ChatGPT

こんにちは!広報の鈴木です。2023年11月に提供開始され、Gunosy内でも活用されている『ウデキキ』。皆さんは日々の仕事で生成AIは活用していますか?当社では広報でも少しずつ活用しております。おかげで最近少しずつ業務効率が上がっているかもと実感していますが、ウデキキ提供開始のプレスリリースは書いた一方、開発のウラ話は聞いたことがありませんでした。

そこで誠に勝手ながら社内ユーザーを代表して、ウデキキの開発に携わった新規事業開発室の菊池さんと井口さんにプロダクトがリリースされるまでの経緯を聞いてきました!

▼ウデキキWebサイト
https://udekiki.jp/

▼ウデキキプレスリリース
ChatGPT “導入止まり”から“活用”へ。Gunosyから業務支援特化 生成AIサービス「ウデキキ」登場 10月13日予約開始

Gunosyの業務支援特化生成AIサービス「ウデキキ」 11月7日(火)提供開始

顧客の課題から生まれたウデキキ

プレスリリース同様ではありますがおさらいを。ウデキキはChatGPTを搭載した業務支援特化の生成AIサービスです。ChatGPTを業務に活用できるように製品化したもので、主な顧客は法人になります。

もともとGunosyはメディア事業で記事の推薦や分類に機械学習を活用してきました。会社としても研究発表含めてアカデミックな領域への参加や産学協同で機械学習の研究に取り組んだり。今回の開発の肝となるLLM(大規模言語モデル)は大変馴染みのある分野でした。

そこでChatGPTにはかなり早いタイミングでのトライ&エラーに着手。2022年11月のOpenAI社によるChatGPT公開直後からさまざまなプロダクトを手掛けてきました。その中でも『Gunosy AI』はリリース後の反響が大きく、いくつかの企業からの問い合わせを起点にニーズや課題をヒアリングを実施しました。

すると分かってきたのがChatGPTの認知率と利用率に大きなギャップがあること。知られていても実際に使われているのは業界ごとにバラつきはあれど、だいたい15%程度だったのです。そしてその理由は“業務での活用イメージがつきづらい”ということでした。

従来のChatGPTは画面を開いても説明や事例などの記載は無く、業務のどういった領域を任せることができるのか、業務効率化に活かせるのかといった取り掛かりがありません。LLMの特性を知り、ユーザー自身の業務工程と結びつけて業務に活かすというプロセスは、一般的にかなり難易度が高いですよね。

また、質の高い回答を引き出すには同じように精度の高いプロンプトを作り込む必要があります。いわゆるプロンプトの壁です。ところがそれは誰にでもできるものではありません。日々発表されている英語の論文を読んだり、業務と併行して知見を研鑽を続けるのは非常に困難です。またChatGPTのUI/UXはとてもシンプルで説明はほとんどありません。
加えてセキュリティへの懸念も導入を躊躇わせる材料のひとつでした。入力情報が学習に使われてしまう可能性があるためです。

それらの課題をクリアしたプロダクトをつくれば、より社会でAIを活用した業務効率化が進むのでは…と考えたのがウデキキが生まれるきっかけでした。

ウデキキの特徴をおさらい

ここで菊池さんからウデキキの特徴について語っていただきました。

「特徴は3つあって、ひとつはプロンプトいらずで実務的なスキルが多数あること。質問の文案を考えなくてもいいんです。そして初心者でも直感的に使えるインターフェース。最後に高品質なセキュリティ環境の実現ですね」(菊池さん)

インターフェースについてはスキル(機能)がパネル上に並んでいるので、ユーザーは自分の業務効率を支援してくれるものを選んでクリックするだけ。

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スキル使用時は、こちらから質問する前にまずウデキキが質問と答え方の例を教えてくれます。やりとりの初回のターンが向こうから、というのは斬新です。

文章校正やビジネスメールの作成など、コピペしたり箇条書きレベルのデータ入力だけで最適なアウトプットがもらえるので、空いたリソースを本質的な業務に振り分けることができます。

ちなみに広報では「プレスリリース内の文章校正」「資料作成時の原文が英語の場合、なめらかな日本語にする」「メタディスクリプション用文章を160文字以内でまとめる」といった目的で使っています。

ちなみに気になる(?)価格は安心の定額制。50名までのライトプランで月10万円というお手頃価格です。50名の中は入れ替わりも自由だから部署を変えながら1ヶ月ごとトライしていく、という使い方も可能。導入のハードルも高くないのではないでしょうか。

短期間での開発を実現したR&D部門の存在

さてここからは実際の開発のお話。より専門的な内容はテックブログの記事を参照いただくとして、ここではどんな点に苦労されたかを開発にあたった井口さんにお話をうかがいました。

「特にスキルをどう作るかについては苦労しました。どういう質問が来るかを想定して、ふさわしいフォーマットのアウトプットで返す。かなり試行錯誤を重ねましたね。ただR&D部門(Gunosyの技術研究チーム)が作ったプロンプト自動生成ツールがありまして、それを利用することができたのは大きかったです。そこに手直しを加えて精度をあげていきました」(井口さん)

“プロンプト自動生成ツール”というものを作れるものなのですね。

「同じ文章でも最初に投げた質問への回答と次の質問への回答が全く同じものにならない、というのがLLMの性質なんですが、この再現性のなさが特に難しかった点です。裏側の仕組みは簡単にいえば確率論の世界なので、ハンドリングするのに苦労しました」(井口さん)

もうひとつハードルが高かったのはセキュリティだったとのこと。全ての情報を暗号化し、どの企業様が使われてもGunosyのエンジニアですら情報を見ることができないという堅牢なセキュリティを実現しました。

「R&D部門に助けられた点はもうひとつ。モデルとプロンプトの組み合わせで出てきた答えをLLMに評価させるツールを作ってもらったことです。さまざまなLLMとプロンプトとの組み合わせで答えが変わっていくんですが、このプロンプトを全て人間が評価するのは大変な労力がかかります。でもツールのおかげで勝手にLLM自身で評価ができる。課題をシステムで解決していけたことが開発期間の短縮につながりました」(井口さん)

この点については当社代表取締役社長であり新規事業開発室長でもある西尾さんも「R&Dを組織として擁しているのがGunosyの強みで、研究基盤があるから着想を早期に形にして市場に出せる」とおっしゃっていました。まさにR&D部門あってのウデキキと言えるでしょう。

名前の由来とキャラの秘密

最後にウデキキという名前の由来と“ウデキキちゃん”というタコのキャラクターがどこから生まれたのか聞いてみました。

まず名前は菊池さんと西尾さん、そしてα版を作った岡田さんの3人でいろんな方向性を出したそうです。紆余曲折の末に決定したのがウデキキでした。

「ちょっとダサい名前がいいと思ったんです。SaaSのサービスって比較的スマートだったり、シュッとしてカッコいいのが多いじゃないですか。だったらあえてそこは狙わずに、一発で覚えられて役に立ちそうなのがいいと思って」(菊池さん)

ウデキキちゃんの誕生秘話も聞きました。最初はシンボルモチーフが欲しいというところから。ただ安直に名前を形にするだけなのはやめようと。

「腕自体を図案化したりすると、ダサい×ダサいとなって、とてもダサくなりますから(笑)。腕のイメージある動物ってなんだろう、とブレストを重ねるうちに出てきたのがタコでした。タコはとても頭がいい、腕の先まで脳神経が通っている、など調べていくとサービスと合致するところも多かったんですね」(菊池さん)

わたしも西尾さんから聞いたんですが、タコは8本の手足にそれぞれの脳があるんですって。すごい。

ちなみにロゴのイラストに落ち着くまでにはメカ×タコなど色々なデザインがあったとか。その中でタコとわかることを優先していまのシンプルなタコになったそうです。ちょっと見たかったですね、メカ×タコ。

新規事業開発室はいま、ウデキキの更なる進化を画策しています。そのためにも顧客のインサイトへディープダイブすることが大事だと菊池さんは語ります。

「ウデキキを実際に使った方からは、使い勝手の良さやわかりやすさを褒めていただくことは多いのですが、私たちはこれが完成系だとは考えていません。顧客インサイトを得ていく中で、もしかすると製品の在り方を大きくアップデートする必要もあるかもしれません。
お客様からのニーズに真摯に応えた製品づくりを、チーム一丸となって目指していきます」(菊池さん)

社外のみならず社内のユーザーインタビューにも取り組んでいくそうなので、Gunosy社員のみなさんは声がかかった際にはぜひ協力してくださいね!

ということで、社内ユーザーを勝手に代表した広報がウデキキ開発のエピソードをお送りしました!

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投稿者 SuzukiSayuri