2025年5月 株式会社Gunosy 編成・運用チーム
はじめに
Gunosyは「情報を世界中の人に最適に届ける」という企業理念を掲げ2013年から10年以上に渡りニュースアプリの「グノシー」を運営しています。この間、インターネットに流通する情報が加速度的に増えたことで、ユーザーの趣味趣向の細分化に応えるというメリットをもたらしました。
その一方でデメリットに目を向けますと、フィルターバブルやアテンションエコノミーがもたらす負の影響や、デマをはじめとした真偽の判断がつきにくい情報の濫造という課題に直面しています。
このような昨今の状況を踏まえたうえで、「情報」を扱うサービスの安心・安全をどのような考えのもとで確保しようとしているのか、Gunosyの取り組みの一部をご紹介します。
多様性と信頼性
2023年、グノシーで取り扱うコンテンツの編成方針を改めて作成しました。その中で特に大事なこととして明記したのが「多様性」と「信頼性」の2点です。
「多様性」は、情報の偏りをなくすために重要な観点として捉えています。自分好みの情報しか届かなければ、情報の受け取り手は知らぬ間にフィルターバブルに陥ります。こうしたことを避けるためGunosyは様々な情報や意見が隔たりなく集まるよう多様なコンテンツパートナーと連携しています。
また、アルゴリズムによる記事選定だけでなく、人の手による記事選定をハイブリッドに組み合わせるなど、情報の届け方においても多様性を確保しています。
「信頼性」は、真偽不明の情報がSNS等で広く拡散され、AIによってより高度なフェイクニュースを生み出すことが可能になっている昨今、やはり非常に重要な観点です。情報を届けるサービスとして、信頼性のある情報に容易にたどりつける価値を今後も維持し続けなければなりません。
このため、コンテンツに関する詳しいガイドラインを定め、配信契約をする際にパートナーの皆様にお示ししています。ガイドライン内では、記事の信頼性が毀損されないようタイトルや本文内で誤解を与える表現を使わないことを定めたり、万一、誤りがあった場合の対応などについても取り決めています。
編成方針には上記でご紹介した以外にもより細かな考え方を盛り込んでおり、サービスの開発等の際に役立てることができるよう社内説明会を開いて共有するなどしています。
AIコメンテーターについて
今年2月、グノシーにAIコメンテーター機能を正式リリースしました。これまでに述べたように、情報量が増えることは必ずしも良いことばかりではなく、重要な情報を見逃したり、偏った視点に陥るリスクも高まっています。AIコメンテーターは、これらの課題を念頭に開発されました。
ニュースは複雑な背景や文脈を伴うことも多く、単にニュースを届けるだけではユーザーが理解しきれないという課題を感じることがあります。AIコメンテーターは、記事本文の下部にAIで生成したコメントを表示します。コメントでは、記事中にない付加情報や新たな視点・考え方を提供します。ニュースに対する理解の質を向上させ、ユーザーがより適切に情報を活用できるよう支援することを目指します。
AIコメンテーターは複数人作成しました。親しみやすい語り口を特徴とするなどそれぞれにキャラクター性を持たせています。公開されているキャラクターの背景に沿ったコメントをする場合でも基本的に中立的なスタンスを保って出力されるよう設計されています。さらにコメントは編集やライター経験のある編集スタッフが確認するプロセスを必ず経てから反映されます。
【画像】生活・文化コメンテーター ロペス美咲
グローバルな視点を持ち、文化的多様性に配慮したコメントを提供
AIコメントによってニュースの理解が進み、複数視点の考え方に触れることが、ゆくゆくはデマに気づくとか、扇情的な意見に惑わされないといったリテラシー向上につながることを目指しさらなる機能の向上を進めてまいります。
AIコメンテーターについてさらに詳しい内容は以下のプレスリリースを御覧ください。
以上、Gunosyの安心・安全に関する取り組みの一部をご紹介しました。引き続きユーザーにより良い情報をお届けし、パートナーの皆さまとともに発展していくための取り組みを継続してまいります。
