
Gunosyでは今、「マネジメント」に本気で向き合っています。目指しているのは「ずば抜けて強い組織」。その実現のため、2025年10月24日に『Manager Workshop』が終日開催されました。「対話を通じて、マネジメントの気づきを得る」をテーマに、Gunosyのマネージャーたちが何を学び、何を語ったのか。熱気に満ちた1日に潜入してみました!

なぜ今、マネジメントなのか? Gunosyが目指す「誇れる組織」とは
ワークショップは、取締役CFOの岩瀬さんによる「想い」の共有からスタート。
──Gunosyを『マネジメントに強い』と言われる組織にしたい。
その言葉には、このワークショップを開催した岩瀬さんの強い意志が込められていました。
力強いメッセージを受け取り、会場のマネージャーたちも自然と背筋が伸びるような空気が流れました。
岩瀬さんが示した、Gunosyが目指す「誇れる組織」の姿。会社としての正式な言語化は別途議論をするとして、いち取締役としては高い個の力と優れたチームワークが掛け算になる組織を目指していると語りました。
この「強さ」が求められる背景には、「Beyond ads with AI」を掲げ、既存のニュースメディア事業の深化と、AIを活用した隣接領域への「挑戦」という、会社としての大きな動きがあります。どちらの挑戦も簡単ではないからこそ、我々は「ずば抜けて強い組織」になる必要があると、岩瀬さんは強調します。
さらに、組織だけでなく「個人」への想いも語りました。
──Gunosyでの経験が、人生のどの選択においても資産となってほしい
──メンバー全員の「市場価値を高めたい」
という願いが込められています。
特に「マネジメントスキル」は非常に市場価値が高いにもかかわらず、体系的にマネジメントスキルを語れる人が驚くほど少ないという実態にも触れ、だからこそこのスキルを皆で研究し、高めていく場にしたいと背景を説明しました。
今回のワークショップでは、Gunosyの文化として今のフェーズでより強化していきたい、チームとしてパフォーマンスを高めていくために必要なマネジメントにフォーカスすることが伝えられました。
最後に岩瀬さんは、マネジメントに「正解」はあるのかという問いにも触れました。
──マネジメントとは限られたリソースでミッションを達成するための行動であること
──時と場合によってベストが変わる、絶対的な正解はない「相対的なもの」
──だからこそ、座学で「引き出し」を増やすだけでなく、「実践」が重要
こうした考えを示したうえで、今日得た「引き出し」を、明日から試していくことが大切だと締めくくりました。
単なる研修ではなく、Gunosyのマネジメント文化を皆で創り上げていく。そんな熱い想いが共有され、ワークショップは幕を開けました。
Session 1:「あるべき論」ではなく「ありたい姿(Will)」を言語化する
午前中のセッションは「ありたいチームの姿を言語化する」ところから始まりました。
ポイントは、マネージャー自身が心から「こうありたい(Will)」と願うチーム像を描くこと。
「ロジックで考えると『あるべき』になりがち。自身に与えられたミッションを達成するためのあるべきを論理的に定義することはもちろん重要だが、チームのリーダーとしては『ありたい』を言語化しないと人はついてこない。チームの姿にあるべきだけでなくありたいを加えることを大事にしてほしい」という岩瀬さんの言葉を受け、参加者は真剣な表情で自らの内面と向き合います。

個人ワークで思考を深めた後、4つのグループに分かれてディスカッションへ。
──なぜ、そのチームでありたいのか?(Why)
──どうすれば浸透するのか?(How)
話し合いが始まると、静寂に包まれていた個人ワークの時間から一転、会場の熱気は一気に高まりました。
「心理的安全性を高くしつつ、成果を出すという厳しさにもこだわりたい」
「『やらされ感』が生まれずチームがいきいきとするためにはどうすれば?」
などの、マネージャーならではのリアルな悩みや知見が飛び交います。
普段は異なる部署で奮闘するマネージャー同士、互いの視点が新鮮な刺激となり、どのテーブルも予定時間を忘れるほどの盛り上がりを見せていました。
また、普段は業務に追われて言語化されにくい“チームづくりへの想い”が、対話によって少しずつ形になっていく様子も印象的でした。
それぞれのグループで語られた内容からは、各マネージャーが日々向き合っている現場の課題や理想が鮮明に立ち上がり、多様な“チームのありたい姿”が広がっていく様子が伝わってきました。
「理想」と「現実」の間でどう振る舞うか?
各グループの熱のこもった発表を受け、再びマイクを握った岩瀬さん。「ありたい姿について真剣に議論してくれて本当に嬉しい」と感慨深げに語り始めました。

ありたい姿(Will)を描くことは重要だが、一方で会社として求められる成果や現実的な課題もある。そのバランスをどう取るかが重要ですと現場のマネージャーが抱える葛藤にも寄り添います。
岩瀬さんはここで、自身が過去に直面した困難な状況を赤裸々に語るケーススタディを披露しました。
──2019年の入社直後、疲弊していた組織をどう立て直したか。
当時の岩瀬さんが選んだのは、現実とありたい姿の調和。メンバーがチーム状況的にすぐに解決してほしいと思う課題への取り組み方針を明示してメンバーの不安を取り除きながらも、中期的にそれっていいなと思える姿を掲げることだったそうです。
そんな自身の失敗や試行錯誤も含めた生々しいエピソードは、参加者にとって単なる理論以上の「生きた教訓」として響いたようでした。
経営視点が加わり、議論はさらに深まる
さらに、このセッションの終盤には、取締役COOの沢村さんが飛び入り参加するというサプライズも。急な参加でありながら、場の熱量を受けとめて語られたメッセージはご自身の経験に根ざしたもので、経営の視点から見た“組織で成果を生み出すための本質”がまっすぐに伝わってきました。

言葉の端々からは、マネジメント層への期待と、Gunosy全体としてマネジメントをより強くしていきたいという思いが感じられ、参加者が真剣に耳を傾けていたのが印象的でした。
午前の「Will(ありたい姿)」という熱量に対し、「Practice(どう実行するか)」という実践的な視座が加わり、午後のセッションに向けて非常に有意義な時間となりました。
Lunch Session:部署を超えた交流でリフレッシュ
濃密な午前の部を終え、ここからはお待ちかねのランチタイム! 今回は、普段業務で関わりの少ないマネージャー同士でグループが組まれ、美味しいお弁当を囲みながらの交流会となりました。

「午前のワーク、どうでした?」「最近チームで笑ったエピソードは?」といったトークテーマも用意されましたが、そこはやはりGunosyメンバー。自然と仕事の話で盛り上がるテーブルもあれば、趣味の話に花を咲かせるテーブルもあり、会場は終始リラックスした空気に包まれていました。
こうした「横の関係」でのカジュアルなコミュニケーションも、強い組織を作る上では欠かせない要素。お腹も心も満たし、午後のセッションへの英気を養いました。
Session 2:実践!1on1シミュレーションで「信頼関係」を探る
美味しいランチを挟んだ午後のセッションは、より実践的な「メンバーとの信頼関係の構築」がテーマ。 このセッションがユニークだったのは、マネージャー役だけでなく、メンバー役も参加者自身が演じる形式で進められたことです。しかも、マネージャー役には相手の“ペルソナ(性格や状況)”を事前に知らされないまま、いきなり1on1がスタートします。

用意されたペルソナは、思わず「こういう人いる…!」と頷いてしまうタイプばかり。
マネージャーとしてどう向き合い、対話し、信頼関係の「糸口」を探るか。 参加者は、まさに「手探り」の状態で1on1に向き合います。
「うーん…」「難しい…」と悩みながらも、相手の言葉に耳を傾け、理解しようと試行錯誤する姿が見られました。
メンバー役としてペルソナを演じた参加者からは、自分とは違うタイプの感情や反応を体験することで、「ああ、この立場だとこう感じるのか」という思いが自然と芽生えていきます。
──普段ならロジックで詰めてしまう場面でも、あえて相手の感情に寄り添ってみた
──このタイプのメンバーには、まず自己開示をして安心感を持ってもらうことが有効かもしれない
ロールプレイング後の「答え合わせ」となるフィードバックタイムでは、メンバー役からの「あの言葉が響いた」「あの問いかけは不安になった」という率直な意見が飛び交いました。参加者たちは、「このタイプにはこう響くのか!」という驚きや、「このタイプの人はこう感じるんだ」というリアルな理解を重ねながら、対話を通じて互いに多くの学びを得ていました。
1on1の難しさと奥深さを体感したこの時間は、マネジメントを考えるうえで欠かせない“現場の感覚”を掴む貴重な機会となりました。
マネジメントとは「未来を創造する羅針盤」である
ワークショップの後半には、グループ執行役員の澁川さんも登場。これまでの議論や体感を一段引き上げるような視座が示され、マネジメントを「組織として、そして個人としてどう機能させていくか」をあらためて見つめ直す時間になりました。

澁川さんから語られたのは、チームや組織だけでなく、自分自身をどう整えるかという“セルフマネジメント”の重要性。自分の状態を客観的に扱うことが、組織が前に進むための土台になるという視点に、参加者もうなずきながら耳を傾けていました。
さらに、組織が向かうべき方向を示し、未来へ進む力を生み出す存在として、マネジメントを“羅針盤”のように捉える見方も共有されました。
単なる管理手法ではなく、組織と個人の潜在能力を引き出し、未来を創造するための「羅針盤」としてのマネジメント。その奥深い世界観に触れ、参加者の理解は一段と深まっていきました。
Last Session:理想と現実を繋ぎ、明日へのアクションを描く
1日の学びを経た最後のセッションは、この日得た「気づき」を「行動」に変えるための総括グループワークです。
──午前中に考えた『理想(ありたい姿)』と、午後に体感した『現実(1on1の難しさ)』
──そこから得た発見を元に、『明日から実践する、小さなネクストアクション』を決めること
「〇〇さんとの1on1で、まず黙って聞いてみる」。そんな具体的なレベルで構わない、という指示のもと、参加者はまず個人で「明日からの一歩」を真剣に考えます。

そして、最後のグループディスカッションへ。
自ら設定したアクションを共有し、「もっとこうしたらいいかも?」「自分だったらこうする」といった前向きなフィードバックが交わされます。ここまでのセッションを経て、参加者同士の対話もさらに熱を帯びているように見えました。
最後に行われた、各グループからの「最大の気づき」と「明日からの一歩」は、まさにこの1日の集大成でした。
- 「自己開示とヒアリング」
1on1で「聞く態度」が相手の印象を大きく左右するという課題を認識。「明日からの一歩」として、自らも考えの過程を開示し、メンバーへの感謝を積極的に伝えていく。
- 「学びの体系化と実践」
岩瀬さんの「ロゴス・パトス・エートス」や澁川さんの「マネジメントの卒業」といった学びを引用。1on1が業務報告になりがちな課題に対し、今後は「キャリアの話を広げ」「メンバーのタイプに合わせた対話」を実践していくと宣言。
- 「『型』の認識と『決めつけない』姿勢」
マネジメントには一定の「型」があることを認識しつつ、それをメンバーに「決めつけすぎない」重要性を強調。「明日からの一歩」として、1on1の頻度を上げ、まずは「自己開示」から信頼関係を築いていく。
- 「『受け止める』ことの重要性」
信頼関係の鍵は「伝えるより『受け止める』」こと。アクションとして、週1回の1on1とは別に、「月イチで振り返って良いパフォーマンスをしっかり讃える場を作る」など、メンバーとの「信頼関係」を育んでいく。
みなさんが日々のマネジメントで向き合っている課題や、より良いチームをつくろうとする前向きな視点が表れていました。経験や考え方を持ち寄ることで多様なアプローチが生まれ、チームづくりに向けた新たなヒントが広がっていく様子がうかがえます。明日からの一歩に繋がる具体的なアクションが言葉として形になったことは、参加者にとって大きな収穫であり、今後の取り組みを前に進める力にもなるはずです。
Gunosyのマネジメント強化へ、ここから始まる新しい一歩
すべてのセッションを終え、クロージングとして再び岩瀬さんが登壇。
岩瀬さんは、このワークショップが単発のイベントではなく、
──Gunosyが「マネジメントに強い組織」になるための”キックオフ”
に過ぎないと語りました。

この取り組みは、会社のためであると同時に、参加したマネージャー自身のキャリア形成にも繋がります。これからはGunosyらしいマネジメントスタイルを自分たちで作り上げていきたいという構想を共有し、組織としての主体性を重視する姿勢を示しました。
──目指す姿は「みんなで研究し、みんなで作る Gunosy のマネジメントスタイル」
その実現に向けて、今後も対話と実践を重ね、学びを深めていきたいという展望を熱く語ります。
さらに岩瀬さんは、こうした取り組みの積み重ねこそが、組織として高いパフォーマンスを発揮する基盤になると強調し、継続的な参加への協力を呼びかけました。
締めくくりには参加者全員で集合写真を撮影。1日を通して生まれた前向きなエネルギーを胸に、それぞれが次の一歩へ踏み出していく時間となりました。

今回の学びと熱量は、これからのGunosyの未来を開いていく確かな力となり、大きな変化へ向けた前進を感じさせるワークショップとなりました。
撮影場所:WeWork 渋谷スクランブルスクエア
