こんにちは、採用担当です。さる3月11日〜15日の5日間、神戸にて開催された『言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)』にGunosyからエンジニア部門、新規事業部門から合計で5名の社員が参加してきました。
今回はNLP2024参加の目的やどのような取り組みをしているのか、そもそもなぜこういったイベントに積極的なのかについて紹介したいと思います。
NLP2024とは何か
はじめにNLP2024とは一体どのようなイベントなのか簡単に説明します。
NLPとはNatural Language Processingの頭文字をとった略語で、訳すと「自然言語処理」です。勘のいいあなたはすでにここでピンと来ていることでしょう。そうです、Gunosyにとって切っても切れないジャンルのイベントだとわかりますね。
いわゆる現在のAIの基本部分とされるLLM、大規模言語モデルの発端となった研究が積み重なった分野で、一年に一回みんなで集まって研究テーマについて発表したりディスカッションする場がこのNLPなのです。
今年で30回目という歴史のある当大会。もともとは大学の研究者が中心の集まりでしたが、ここ10年ほどで企業でも自然言語処理技術を活用するケースが増えていて、企業からの発表も徐々に目立つようになってきたとのこと。
Gunosyは2016年から参加。過去には研究結果が賞を獲得したこともあったそうです。今年は ゴールドスポンサーとしてスポンサー展示を行い、Gunosy における自然言語処理の取り組みを紹介しました。 会期中は多くの方にブースを訪れていただき、様々な意見交換を行うことができました。なお、去年は「語彙制約を間接的に用いた平易な要約の生成」という内容でポスター発表も行なっております。
会場は神戸国際会議場。時流に乗ったホットなテーマということもあり、参加者は過去最高の2,121名を記録しました。多くは大学の研究者と学生ですが企業もLINEヤフーやサイバーエージェントといったメガベンチャーから旭化成、日立製作所などの大手までバラエティ豊かな顔ぶれ。それだけ注目の分野ということでしょう。
なぜ参加するのか
GunosyがNLPに参加する最も重要な理由の一つは、自社の研究開発で得た知見や技術を外部に広く共有し、業界全体の成長に貢献することです。
Gunosyは自然言語処理技術を駆使した事業展開をしており、多くの実績と知識を蓄積しています。
そのため、学会やカンファレンスへの参加を通じて、他の研究者や企業との情報交換やネットワーキングを図り、自社で独自に培ったノウハウを業界全体に還元し、さらなるイノベーションの促進に寄与します。
勿論、最新の研究や技術に関する情報のキャッチアップという目的もあります。
研究者の発表はもちろんですが、事業ドメインが近い企業が研究成果を発表している場合も多く、非常に参考になります。
特に研究段階の技術はその先のデファクトスタンダードになりうるものでもあるので、いち早くキャッチして現場に情報共有するといった面からも大きな収穫を得られています。
最先端の研究や技術に関する情報をキャッチアップして、事業に活かし、またそれを共有するというサイクルがあることで業界全体の底上げにも繋がっています。
また、積極的な情報共有は業界内での信頼性や評価を高め、Gunosyの技術ブランドを確立するのにも役立ちます。
毎年学会に参加することによってアカデミックな分野での認知を獲得できますし、大学の先生や学生の間にGunosyの技術力を印象づけることができればインターンやその先の採用にも有益。この効果が最も大きいと考えられます。
特に採用面においては一般的な会社説明会とは専門性において一線を画すイベントです。学生側にとっても自分の興味分野に近い切り口で企業の説明が聞けるという利点があります。
実際にGunosyでもNLPをきっかけに長期インターンに参加してくれた学生がいました。卒論とのトレードオフで単位に紐づくこともあり大学側との交渉も発生したのですが、いずれも一定の認知があったことでかなりスムーズだったそうです。
参加社員のモチベーション向上にも
では参加社員にとってのメリットはどんなものがあるでしょうか。
やはりなんといってもこの分野、この技術が好きな社員が参加メンバーとなるケースが多いので、純粋に楽しいという側面があるでしょう。また他社社員に学生時代の友人がいることも少なくなく、久しぶりの交流を温めるケースも。
好きなテーマのトピックを懐かしい顔ぶれと語るだけでも十分刺激的でしょうし、いろんな情報が得られるだけでもモチベーションアップにかなり有効なようです。また参加者には後日レポートを書いてもらい、テックブログに掲載されました。
5日間もの間、現場を抜けることに関しては通常の開発業務からは抜けることになってしまいますが、それを上回るメリットがあるというのが会社の判断。テックカンパニーであるGunosyらしいジャッジだなとあらためて思いました。
GunosyではNLP以外にもさまざまな寄付講座や研究室との交流などアカデミックな領域へのアプローチを積極的に行なっています。このスタンスは今後も変わることなく、これまで積み上げてきた技術ブランドに磨きをかけていきます。
最後に今回のお話をうかがった執行役員・久保さんに、NLPへの参加が長く続いている理由を聞いてみました。すると一言「純粋に面白いから。面白くなかったら継続しない」との回答が。参加するメンバーが純粋に楽しめて、最新の情報を持ち帰ることができて、モチベーションも上がるなら参加しない手はないそうです。
その上、参加者の学生や大学の先生からもGunosyって面白いと感じてもらえるわけで。この経済合理性はきっと単純な計算式では弾き出せないのかもしれない、と思いました。
これからもGunosyはアカデミックな分野へのアプローチを継続していきます。
なお、こうしたエンジニアの成長を支援するGunosyのスキルアップ制度についてはこちらの記事に概要がまとまっていますのでご覧ください。
こちらの記事では現場社員の参加レポートになりますのでよろしければご覧ください。
