
グノシルSpecialist Interview Session
山岸さん/メディア事業部 マーケティングG マネージャー
こんにちは!広報の鈴木です。Gunosyにはさまざまな業界で第一線を走るトップランナーが続々とジョインしています。今回は国内最古参級のSNSメディアやUSのBigTechの一社での経験を持つマーケティングGマネージャーの山岸さんにお時間をいただき、転職の理由やIT業界でのキャリアの積み方などについて語ってもらいました。

キャリアは良質な経験からつくられる
−これまでの経歴を簡単にご説明いただけますか
大学を卒業し、広告代理店でキャリアをスタートさせました。名古屋に赴任し、テレビ・新聞・ラジオといったレガシィなメディアに関わりながら、初期の検索連動型広告をセールスしたことでデジタル領域を開拓。その後デジタル広告やSNSへの興味が高まったことからmixiへと転職します。
mixiではSNS広告のセールスを手掛けつつ大阪支社立ち上げも担当。4年ほど経験を積んだ後、より一層デジタルマーケティングにディープダイブするためにGoogleにジョイン。ここでは検索やYouTubeに関する業務に携わることになります。セールスとしてのスキルをブラッシュアップするだけでなく、DX推進やマーケティング上の課題解決などにも手を広げていきました。
−Gunosyにはどういった動機で?
私がキャリアを考える上で大切にしていることは「良質な経験を積む」ということです。いま身を置いている環境でどういう経験が積めるか。これがいちばん重要なんですね。私が新たなステージとしてGunosyを選んだ理由もまさにそれ。Gunosyがいまの自分にとって最も質の高い経験が積めると思ったのです。
私は前職で10年間、広告のセールスに携わってきました。セールスには4つの段階があると個人的には考えています。1番目がまず普通に取引先と話ができること。次に自社プロダクトが売れること。3番目に取引先の課題に気づいて自社プロダクトを組み合わせ、結果的に広告が売れること。

−4番目の最終段階はどうなるんでしょうか?
取引先すら気づいていない価値を探し当て、先回りして広告を提案できることです。個人的な意見として、Googleは人材の成長を力強く支援する環境があったと思っています。そのため、この4つめのステップに到達し、経験からスキルを磨くことができました。
すると今度は新しい良質な経験が積みたくなる。さまざまな逡巡を経て到達した結論が、マーケティングと広告が自分自身の軸になるなか、セールスサイドではなく、事業会社サイドのそれらに携わるということでした。これがGunosyにジョインする大きなひとつ目の理由です。
そしてもう1つGunosyを選ぶ理由として、会社がいま非常に面白いフェーズにあるということ。サービスが生まれて10年目を迎え、ここからもう一段ブーストしようとしています。いわば第二創業期ですよね。こういうフェーズはなかなか経験できるものではありません。
−いいタイミングだったのですね
グロース期の会社もエキサイティングですが、同様に、今のGunosyも非常にチャレンジングだと思います。ここなら質の高い経験が積めるだろうと思います。また面接で竹谷さんからは第二創業期を盛り上げたいという強い気持ちを、また木村さんから人やサービスを育てていくという意思が伝わってきたのも入社の後押しになりました。第二創業のまっただ中でも強い成長志向が経営者の中にあるんだなと感じたんですよね。

ファクトベースで仕事が動く環境
−マネージャーとして入社後、どんなことを手掛けていますか
まだまだ勉強が必要な私ではありますが、私にとって、マーケティングは自社プロダクトの価値をステークホルダーに様々な手段で伝え、知って、手にとっていただいて、愛していただくことだと考えています。AMA(アメリカンマーケティングアソシエーション)も、そうとも取れる定義をしています。そのうえでチームの責任者として、私たちのマーケティングの方向性を示す必要があります。そのために、まずは事業ゴールと課題ドリブンのOKR(Objective and Key Resultの略)設定をしました。
OKRはメンバーとももに熱意を持つことができ、深く同意できるものである必要があるため重視しました。OKRを実行可能な戦略、施策に転換できるかも大切なポイントでした。チームビルディングも同様に重視しています。四半期のリズムで課題を全員でディスカッションし、施策をアップデートしています。また目の前にある仕事は、人対人で働いていますので、相互理解も1on1を通じて大切にしています。それがあれば、心理的安全性が高く、厳しいディスカッションにも耐えられる強いチームになると思ってます。
そしてそのゴールに対する達成戦略を作る。課題を抽出して言語化し、さらに打ち手を考える。手法としてはチームの中でディスカッションを重ねてゴールを目指すということをやっています。
−現時点での手応えは?
いくつかのアチーブメントはあります。詳しくは申し上げられないのですが、私の入社時から存在していたマーケティング上のある重点課題をチームとともにクリアしました。これもOKRと適切な戦略を立案したことで、我々の人的資源が効率化できたためです。
その基盤になっているのが、チームビルディングです。その中で施策を動かしつつ、重要課題のいくつかが解決できそうです。

−これまでの会社に比べてGunosyの働く環境はどう感じますか?
チャレンジに寛容ですね。自分でゴールを設定して、達成するための方法を探りながらチームを作って一緒にやっていく…ものすごく柔軟性に富んだ組織だと思います。自発的にチャレンジしたい人にはうってつけの環境じゃないでしょうか。
その背景にはファクトベースで仕事が動くという文化があると思います。デシジョンメイキングの場面で決して感情に走らない。あくまでファクトベースで動く組織だから自己責任とか、自分でゴールを設定できるということにつながっている気がします。もちろん人格面でも気持ちのいい人たちばかりですしね。
−エンジニアファーストな風土については
先ほども少し触れましたが、私にとってのマーケティングの定義は、自社のサービスや商品の良さ、素晴らしさを利用してくれる人たちに伝えることにあります。
これをGunosyに当てはめると、こんなに技術に強い会社がある、その技術でこんな良いことをしていきますよ、ということを世の中に伝えていくことになります。開発やプロダクトサイドの人たちが作るものの良さを発信する立場なので、エンジニアチームが強いというのはマーケティングサイドにとって大変ありがたいんです。

あえて自分から変化を取りに行く
−ニュースアプリの課題と展望についてどうお考えですか?
グノシーがリリースされたときは、それまでになかった価値がある、と感動したのを覚えています。そしてそれから10年を経て多少一般化してきたからこそ、次のステップに踏み出す面白さがあると思っています。マーケティングチームだけでなく、グノシーの皆さん全員と取り組むことができたらと思っています。
具体的にはユーザーが気づいていない価値ある情報を先回りして提示する。冒頭でお話したセールスの最終段階と同じことだと思います。最適な情報を提供しつつ、いままで気づいていなかった情報にも出会わせてくれる。その結果、人生が豊かになると素晴らしいですね。
−そうなるとマーケターとしての腕の見せ所も
ユーザーに対してわれわれの持つ価値を言語化して発信できるようにならねば、ですね。いままさにそこに取り組んでいるところです。それがブランドイメージ醸成の第一歩ですからね。我々はチャレンジャーですから、どう惹きつけるか。なんとか関心を持ってもらえるように、自分たちの魅力を言葉にして伝えていく。やりがいあるミッションだと思っています。

−IT業界でのキャリア形成において大切なことってなんでしょう
まず変化の速度と度合いが大きな業界ですよね、ITって。私もmixiやGoogle、広告代理店で様々な変化を一年単位で経験しました。そうした中で大切なのは、どんな変化の中でもバリューを出せること。再現性のあるスキルを持っていることです。
そのためにはやはり質の高い経験が必要でしょう。前職のマネジャーからもらったフィードバックに「経験を積み、最も成長するためには良い意味でのアンコンフォタブルな環境に自分を置いていく必要がある」という言葉があって。いつ、どこでも通用するような再現性あるスキルを身につけるためには、慣れ親しんだ居心地のよい環境に留まるべきではないと思いますね。
−あえて困難な方や刺激のある方、変化を取りにいくんですね
外的要因だけじゃなくて、自ら進んで変化を取りに行く姿勢ですね。そういう人がIT業界では成長できると思います。だから私の好きなGunosy Prideは『逆境に熱狂せよ』。まさにキャリアの積み方にもつながると思っています。
−ありがとうございました!

山岸さん/メディア事業部 マーケティングG マネージャー
2005年、広告代理店でキャリアをスタート。以降、一貫して広告、マーケティング、情報の3分野にて経験を積む。mixiやGoogleでのセールスを経て、2022年11月よりGunosyにジョイン。趣味は読書。『イシューからはじめよ』『企業参謀』『ジョブ理論』がビジネス本の中でベストスリーとのこと。他にも中国料理のレシピ本『随園食単』や哲学書『自省録』さらに『鬼平犯科帳』など無限の守備範囲を誇る。
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