第11期上半期AWARD受賞者インタビューVol.1
【総合MVP】【BEST MANAGER AWARD】
渡辺さん/Gunosy Tech Lab BIチーム マネージャー
こんにちは!広報の鈴木です。今回は『Gunosy 第11期上半期締め会』にてBEST MANAGER AWARDとともに総合MVPの栄冠にも輝いた渡辺さんにインタビュー。普段どんな活躍をなさっているのか、今回評価されたポイントは、などたっぷり語っていただきました。
技術を応用したサービスに惹かれて
−入社のきっかけを教えてください
高専から東大に編入学した1年目、Gunosy創業者の一人の関さんが社内で開いていた研究会に参加したことです。そのご縁でインターンとして入社し、2年後の2016年、新卒正社員としてあらためてジョインしました。
Gunosyの最初の印象は、情報系の技術を上手くサービスに応用しているな、というものでした。それまでは技術を追求するエンジニアになろうと思っていたんです。でもGunosyで専門性とビジネスを両立させるやり方があると知って、そこに強く惹かれました。
−キャリアのスタートはどんな仕事?
インターン時代は開発業務中心でしたが、少しずつビジネスサイドの仕事にも関わるようになり、大学卒業のタイミングで新規メディアが立ち上がることに。そこから新規事業開発を担当して様々な部署で6年間、ひたすら新しいことにチャレンジし続けてきました。
しかし、なかなか上手くいかなかったですね。新規事業はゼロに近いところからユーザーさんが価値を感じて使ってくれるプロダクトを作るとなると…。それもただ作ればいいだけでなく経済合理性を保ちながら成長させていく必要があります。この難易度が高くて。
−失敗も多かったですか?
もう失敗しまくりでした。だけどその後BIチーム(Gunosy Tech Lab内のデータ分析チーム)には1年前から配属となったのですが、オファーが来た時に自分は適任ではないかと感じました。失敗にも意味があったかもと思えたんです。
と、いうのもデータ分析の仕事は必ず何らかの意思決定をするために行なわれます。新規事業開発時代は意思決定する側だったので、何がほしいか、どこが大事でどこが不要か、といった分析に対する勘所が身についてきたからかもしれません。
−依頼する側の気持ちがわかると
そうですね。そちら側の感覚でBIチームとして何が必要か、ということはある程度クリアになっていました。僕自身はデータに対する専門性はさほど高くありませんが、ビジネス側のマインドやニーズが掴めていることは大きなアドバンテージだろうなと思いましたね。
精緻さとスピードのバランス
−BIチームでのお仕事について教えてください
ひとつは新しい機能をリリースする際のA/Bテストですね。その機能がユーザーにとっていいものかどうかの実験といえます。その実験の結果がよかったのか悪かったのか、どれぐらいよかったのか悪かったのか。表層的にはいいけど実はこういう悪い側面がある、などいろんな側面から分析をおこないます。
−そのデータが意思決定の材料になるのですね
そうです。そしてもうひとつ、事業計画を立てる際にも深く関わることになります。どれぐらいコストをかけてどこまで成長させていくのか、かなり定量的に出しています。IRにも絡んでくるのでかなり緻密にやりますね。そういう部分のサポートも重要な仕事です。
さらにメディアを運営しているとさまざまな問題が起きますから、そういった問題の原因の調査ですね。ユーザーや売上の推移を見ながら、どう改善していくか。このあたりが主な業務内容です。
−今回MVPを受賞した理由はなんでしょうか
結構いくつか大きめの問題が起こったんですが構造が複雑で、いろんなシステムが絡み合っているので要因を突き止めるのが難しかったんです。そこを細かく粘り強く調査して、事業部側のチームと一緒に対策を立てていきました。
結構スピード感持ってやらないといけないことばかりでしたし、問題が起きた時点で対象について知らないこともたくさんありました。詳しい人にいろいろと聞きながら急いで調査するのはそこそこ大変でしたね。
−スピードも大事、精度も大事
スピードと精緻さのバランスですね。要は意思決定できればいいわけですから、めちゃくちゃ精緻なものを時間をかけて出すよりは、ラフでも早く意思決定できるものを出すことのほうが多いです。もちろん一定水準の精度は求められますが。
都度、優先順位を考えつつ、状況に応じた最適化を図っています。無駄なことをやっていると実績は残らない、不必要なことを捨てて、本当に大事なことに集中しないといけない。これは新規事業開発の時に学んだことです。
BIチームのケイパビリティを高める
−仕事のやりがいはどんなところに?
大きな意思決定に関われることです。意思決定を合理的に進めるための材料を出していく
役割というのは、とてもやりがいがあります。さまざまな事業部や役員と話し、BIチームとしての見解を取り入れていただく機会も多いですね。
BIチームはデータの番人といえるかもしれません。特にGunosyの場合、数字を重視する組織の中で数字を司っているチームです。さらに自分自身、疑問点をはっきりさせたいという気持ちが常にあり、分析そのものが苦痛じゃないので、そういった側面では向いているのかもしれません。
−逆に厳しい面は?
問題が起きたときの対応スピードが求められる点です。IRや事業計画にも影響が及ぶので、そこは相当プレッシャーがありますね。また当たり前ですけどインシデントは突発的に入ってくるので、通常業務との取捨選択も迫られます。選択の結果、その時点では捨てたとしてもやらないといけないことには変わらないので取り戻すのも大変だったりしますね。
−今後のビジョンなどあれば
BIチームに異動したこの一年、なんとかフィットできたかなと実感しています。なので次の一年はもう少しアクティブに、BIチームの組織力を上げていきたいです。たとえばサービスを伸ばせる改善点を提案するとか、問題にも早く気付ける体制をつくりたいですね。
どうしても優先度の高い問題の対応にリソースを割くことになるので、解決スピードを早める工夫で余裕を創る必要があります。その上で問題を検知するためのいくつかのアイデアを実行し、チームとしてのケイパビリティを高めたいと考えています。
−好きなGunosyPrideは?
『逆境に熱狂せよ』です。さっきの優先順位の話と一緒の文脈なんですが、たとえばビジネスの現場で延々と100%の出力で走り続けるのは無理ですよね。だからメリハリが大事なんだと思うんです。要は勘所でここ一番のパワーを発揮するということ。
『逆境に熱狂せよ』とは最も頑張らなければいけない局面で頑張ることとイコールだと捉えています。限界がある中で工夫する。ここぞというポイントを見極めて全集中でぶつかる。それって『逆境に熱狂せよ』だと思うんです。
−ありがとうございました!
渡辺さん/Gunosy Tech Lab BIチーム マネージャー
高専から東京大学工学部へ編入し、2014年からGunosyにインターン生としてジョイン。学生アルバイトエンジニアとして活躍する。卒業時はメガベンチャーからの引き合いや起業なども魅力的に感じていた一方、バランスよく専門性を活かしながらサービスを作れるとの理由から2016年、新卒として正社員で入社。新規事業開発を経て2022年より現任。趣味は筋トレと競輪。競輪はギャンブルというよりもスポーツとして楽しんでいるとのこと。
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